売掛金回収時の注意点

それまで中長期的な相互信頼関係に基づき、円滑な取引が続いていた取引先が、突然売掛金の未払いを生じさせてしまう可能性はゼロとは言えません。実際に多くの経営者の方々は、少なからずこうした状況に直面から、どうすれば相手方との関係の悪化を最小限に抑えつつ、迅速確実に未回収分を回収する方法を思案された経験をお持ちでしょう。最初は相手のケアレスミスを視野に入れた柔らかな確認に始まり、それでも長年の付き合いなる「情」の部分が強硬な督促にブレーキをかけてしまい、なし崩し的に取引継続から未回収金額を膨らませてしまう、経営という視点から申せば最悪の展開に陥るケースも多々見られます。

こうした金銭面の管理の甘さが結果、自組織の経営状態を次第に逼迫させてしまうリスクが見過ごせません。そしてようやく意を決して法的処置を含めた督促の着手に腰を上げる流れの中、既に組織としての経済的弱体化が否めぬ相手方の資力の問題がネックとなってしまう事例は数え切れません。更には私達が日常殆ど意識すはなおる事の無い、消滅時効なる結果的に債務者側を保護する役割を担うルールの存在など、売掛金回収を後送りにしてしまったが故に被るデメリットは、決して小さくはありません。

ここでは以下、売掛金が約束の期日通りに支払われず未回収状態が生じた際に、どのようなポイントに注意して回収に努めるべきなのか、そして消滅時効に関する解説など、経営者としてぜひ踏まえておいていただきたい基礎知識の再確認作業を皆様と一緒に進めてみたいと思います。

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